歯石は『虫歯・歯周病・口臭』の原因になる細菌の塊で、唾液の中のカルシウムなどと歯垢が結合して固まったものです。
歯石は歯周病が進行するにしたがって、歯の根の先に向かって付着して行きます。
これを取り除いて、きれいにするのが歯石除去です。
歯石は歯肉溝と呼ばれる溝の、歯の表面にこびりついています。これを専門の器具を使って、除去していきます。
無痛麻酔の特徴
無痛治療を行うために、表面麻酔薬を麻酔を打つ部分に塗ってから麻酔の針を挿入します。
表面麻酔の効果により針を刺す際のチクッという痛みを防ぐことができます。
当院ではこの麻酔の注射をできるだけ痛みの少ない方法で行っています。
歯石除去を行う前に歯周ポケットの測定、出血の有無、歯の動揺、口腔清掃状態などを細かくチェックし、歯石の付き具合や歯周病の進行度合いを検査します。
歯石を除去する方法はおおまかに分けて次の2種類になります。
1.専用の機器にて除去する
超音波振動で、歯石を粉砕除去できる機器で歯石を落としていく方法です。超音波と同時に水が出て、独特の音がします。
2.手動で歯石を除去する
ハンドスケーラーと呼ばれるもので、こびりついた歯石を「カリカリ」と除去していきます。上述の超音波スケーラーでは除去が難しい歯ぐきの中の歯石は、手動で除去することもあります。
<歯石除去時の痛みが心配な方へ>
歯石の付き具合や歯周病の進行度合いによっては、除石時に痛みがある場合もあります。痛みがある場合には、麻酔をしてから歯石を除去しますので、痛みが不安な方などはご相談ください。
歯石除去後一時的に歯ぐきから出血したり、腫れや痛みを感じる場合もありますが、一時的なもので数日すると腫れも引き、正常な状態に戻ります。歯石が多くついてしまうと除去に外科的手術が必要になる場合もありますので、定期的に歯科医院で歯石除去を行うことをお勧めします。